麦ちゃんブログ

私が大切にしていることや気づきを記事にしています。

私の好きな作家 伊坂幸太郎さんについて

私は伊坂幸太郎さんが好きだ。

朝読書というものが学校でなかっただろうか?私はそれがきっかけで本を探し始め手に取ったのが伊坂幸太郎さんの「魔王」だった。

 

どこにでもいる会社員「安藤」が突如、相手に自分の思ったことを喋らせることのできる「腹話術」を習得する。

その能力を駆使し大衆を誘導しようとする若手の政治家「犬養」へと立ち向かう物語。

 

読んだ当時は中学生、会社の雰囲気や居酒屋でのぐたらない会話など物語を彩る1つ1つの場面がひたすら新鮮で食い入るように読んでいたのを今でも覚えている。

読了後は「魔王」の続編「モダンタイムス」というものが刊行されていると知ると本屋へ駆け込み即購入しまた読み込んだものだ。突然本の虫となり両親が目を丸くしていた。

 

伊坂幸太郎さんの良さは色々ある。いくつか上げるとすればまずは「登場人物達の会話」だ。掛け合いや会話のテンポが自然で登場人物達がつい身近にいるような感覚をよく覚える。

「登場人物達の会話」が最も活かされている作品で思い浮かんだのは「陽気なギャング」シリーズだ。現在は3冊刊行されている。

4人の銀行強盗が様々な事件に巻き込まれる物語。

4人の銀行強盗がとにかく個性的。「嘘を見抜ける」「スリの達人」「お喋りが止まらない」「正確な体内時計」これらの能力が銀行強盗で利用されるシーンが見所です。

 

伏線の張り巡らし方と物語後半における怒涛の回収は伊坂幸太郎さんの醍醐味だ。

国家の陰謀を暴こうと奮闘する「モダンタイムス」や、総理大臣暗殺の濡れ衣を着せられ逃亡する「ゴールデンスランパー」などはまさに伏線と回収の宝庫である。

 

語り出すと伊坂幸太郎さんについては止まらない。宮城県の仙台を舞台にしているため作品のリンクもまた魅力の1つ。他作品を読み進めれば読むほど、チラリと顔を出す登場人物達、もっと知りたいと欲が出てきてしまう。これだから伊坂幸太郎さんの本の読み返しはやめられないのだ。